住宅を計画する際におこなう現地調査で何を検討するでしょうか?
敷地の寸法や方位、周辺環境の情報、光の当たり方や風の流れなどはもちろんですが
その敷地にどんな住宅が「似合う」のかイメージすることがよくあります
この住宅の前面道路は石畳の風情ある道路で車の行き交いはほぼなく、散歩されている方がほとんどの印象で
国道から一本離れたとは思えないほどゆったりした時間が流れています
人間の血が通った道、とでもいうのでしょうか。こういった場に対して大きなボリュームをつくるのは圧迫感を与えてしまうな、というのが初回の現地調査で感じたことでした
現地調査の前にクライアントとヒアリングしている中である程度の空間イメージがあったのですが
この敷地を見て2階リビングの平入、というアイデアが浮かんできました
その内容を説明したところクライアントも同じ印象を持っていたとのこと。ここから一気にプランニングが進んでいきます
完成した住宅も控えめながらも窓が主張する外観になっています