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株式会社大森屋による、おむすびテイクアウト専門店「のり結び」の計画。

 

場所は南北に延びる京都寺町京極商店街の中央に位置する。

地元の若者から観光客など様々な人が行き交うこの場所で、おいしい海苔を選び、味わってもらいたいということからプロジェクトがスタートした。

店舗には上質な海苔を提供する空間でありながら、テイクアウト店が持つ気軽な空間を同居させることが求められた。

 

海苔は古くは江戸時代、海苔を薄い紙状にして作られたと言われており、生産量が増えたのをきっかけに海苔を詰める箱のサイズに合わせて海苔の規格が決まっていった。

その形を全形とし、そこから半切/4切/8切など形を変える。それをコンポジションとして壁面に表現した。

仕上げ材は木毛セメント板とし、塗装を黒の全艶とした。海苔は緑がかっているイメージがあるが最上級の海苔は黒に近づいていく。

最上級の海苔を提供したいという想いを表現している。

 

またおむすびを陳列するカウンターの天板には欅一枚板を採用した。

おむすびという手作りから感じるあたたかさを大切にしたいという想いから無垢材にこだわった。

空間を印象付ける長さ5400mmの一枚板を、間口に対して斜めに配置することで通行客を迎え入れ、さらに店内の賑わいが商店街に伝わる空間づくりを目指した。

 

設計/design rubato デザインルバート一級建築士事務所 宮窪翔一 田邊智美

協力/照明計画 コイズミ株式会社

施工/株式会社 建築工房 髙松銘木店

撮影/東郷憲志写真事務所